STORE BLOG店舗ブログ

2024/07/23
    • D.F.Service 大宮店

【STREET SIGN】シンボルツリーを見上げて

DULTON FACTORY SERVICE OMIYAの入口には道路のペイントがされており、車道を進んで行くと両サイドにはストリートライトが設置されている。
その道路の突き当たりはパリの凱旋門周りでも有名なラウンドアバウト(環状交差点)のような空間になっている。

ラウンドアバウトの中心の吹き抜けには3mをゆうに超えるタコの木が植わっている。
暖かい地域の海岸付近に自生する木で、根っこが柱のように幹に取り巻く姿がタコに似ていることからこの名がついた。

大きく育てば12mほどにもなるそうで、そうなるとお店の天井にも届くほどの高さになるだろう。
今は脚立に乗れば届く高さの葉っぱたちもいつか手が届かなくなる日が来るのだろうか。

お店を訪れた方にもこの大きなシンボルツリーの成長を楽しみにしてもらいたくて、ストリートサインを取り付けてみた。

使うのはもちろんエンボスプレートだけど

ストリートサインを作るに当たって、普通にエンボスプレートをつけるだけでは面白くない。
そこでドイツの地名標識を参考にして作ってみた。

ドイツの公共サインは基本的にブルーで、出口を表すサインはイエローなどデザインが統一されている。
またドイツ語は一つ一つの単語が長いので、公共のサインではエンボスプレートの文字と同じように縦長の書体が利用されているが、それでも横に長いサインも多い。

そのせいだろうか、地名標識にはパイプで枠がついたものがありサインのサイズに合わせて枠の長さが変えられるものもある。
今回は丸パイプを曲げてロの字に組み、工業国ドイツらしいゴツめの金具でエンボスプレートを取り付けた。

パイプの切断、曲げ

まずはパイプを必要な長さに切断し、パイプベンダーで曲げていく。
このパイプベンダーという工具、熱したりせずとも常温のままパイプをひしゃげさせずに曲げられる。

パイプを足で押さえ全体重をかけて少しずつ曲げていったのだが、曲げるにはかなりの力が必要。
初めはスチールのパイプでチャレンジしたものの、あまりの曲がらなさにアルミに変更したほど。
本職でこういった作業をされている人たちには本当に頭が下がる。

パイプベンダーは種類や形によって扱えるパイプの太さや曲率も違い、複数のサイズに対応したものや180°まで曲げられるものなどもある。

パイプの接続、金具の取り付け

両端を90°に曲げたパイプを接続するために、穴の大きさにピッタリはまる角パイプを使用した。
1本の長いパイプを使って作ろうとすると、曲率の問題で短辺部分が180°になり丸くなってしまうので、ロの字型で作るためには2本に分けて間でつなぐ必要があった。

タコの木を意味する「Pandanus Palm」と書いたエンボスプレートに、金具を取り付けるための穴をドリルであける。
穴の位置がずれるとプレートも斜めについてしまうのでマーキングは慎重に。

こういった金具の穴をあける時、いつも計算通りの位置にギリギリの寸法であけてしまい組み立てる時に苦労することが多い。
何事も余裕を持って取り組まねばならないなと、ブログを書いている時はいつも反省する。

金具の塗装、サインの取り付け

全て取り付けたら金具の全体の色味を合わせるためにスプレーで塗装した。
いつもできるだけ同じ材質・色味の金具を探すようにしているが、求めるカタチ・強度・規格などを考えるとバラバラになってしまう。

サインを取り付けるための金具には自在バンドというものを使用した。
実際にサインやミラーなどを電柱に取り付けるために使われているものだ。

今回作ったサインは実際の標識よりも小さいサイズなので、金具は大きくゴツくてタフな見た目のものを意識して選んだ。

Pandanus Palm

ストリートサインを取り付けたのがこちら。
今回は屋内に取り付けたが、お店の外にもっと大きいものを作ってつけても面白そうだ。

来店された時はお店中央の入口を進んでまっすぐ行くと、すぐに右頭上にこのストリートサインが見えてくるはず。
後ろに見えているタコの木は毎日少しずつ成長しているので、お店に訪れた際はぜひサインと一緒に上を見上げてみてはいかがだろうか。
    • D.F.Service 大宮店

 

SHARE

  • facebook
  • Twitter
  • LINE