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2025/09/22
    • D.F.Service 大宮店

【MEASURE AND IMPRESS】 測って、魅せる BIG MEASURE

実用性より、面白さやインパクト重視。
 
店内の世界観をより強く印象づけるためのディスプレイとして、"あったら面白そう"をかたちにしてみた。
そんな少し遊び心や余裕のあるものづくりがあってもいいのではないかと考えたのがきっかけである。

普段は小さくて身近な存在であるメジャーを、あえて拡大することで新たな存在感を生み出し、古き良きデザインの魅力を再現。

そして、このメジャーが"DULTON FACTORY SERVICE OMIYA "のシンボル的な存在となることも意識している。

【FRAME WORK】

メジャーといっても形状はさまざまであるが、今回は古くから使用されているヴィンテージメジャーのような、半円筒状のモデルを参考に製作を行った。
 
まず、垂木と合板をカットし、おおまかな枠組みを組み立てる。
テープを巻き取るためのハンドル部分は、円柱の端に六角のくぼみを掘ってボルトを固定。
 
外枠のアーチ部分は、2mmベニヤ板を用いて曲線を成形し、パテで補修して形を整える。
なお、「ベニヤ(veneer)」とは、丸太をかつら剥きのようにスライスして作られる薄い板材を指す。

【TAPE DESIGN】

メモリ部分にはキャンバス生地を使用した。
最終的に約15cm幅のテープとするため、縫い代を含めて35cm幅のキャンバスを5m分カットし、縫い合わせて一本の帯状に仕上げる。
 
メジャー先端のつまみ部分は、外枠に引っかかるよう木材でL字に加工して取り付けた。
 
今回の製作における要となるメモリ表記は、当店でも取り扱っているスタンレー社のメジャーをベースに、拡大モデルとしてペイントしている。
10cmごとにセンチのメモリを打ち、それに合わせてフィート表記も加える。
 
また、メモリの描画にはステンシルを使用。

スポンジに絵具を含ませ、真上から押し付けるように塗布している。
使用したのは、リキテックスのアクリル絵具。
速乾性があり耐水性にも優れているため、重ね塗りをしても色ムラが出にくいのが特徴である。

各ラインは幅2mm・長さ5cmに統一し、数字の表記はフィート側が約6cm、センチ側が約3cmのサイズでペイントしている。
 
完成したテープは、ハンドル部分の円柱に丁寧に巻きつける。

【PAINTING THE FACE】

外枠とアーチ部分は黄色で仕上げるため、まず下地として白色を塗装。
黄色は透けやすい色であるため、不透明な白を下色として塗ることで、発色が美しく仕上がる。

乾燥後、いよいよメジャーの顔ともいえるパッケージ部分をペイント。
デザインのモチーフとしたのは、DULTONの直営店・公式ECサイト限定で販売されていた「HOUSEHOLD TOOL SET」に付属のメジャーである。

ガレージやファクトリーを連想させるような、ビスが刺さった「D.F.S.(DULTON FACTORY SERVICE)」のロゴを拝借。
このロゴは、大宮店のコンテナやスタッフエプロンにもペイントされており、ブランドを象徴するデザインのひとつとなっている。

【DISPLAY SETUP】

完成したメジャーを店内にディスプレイしていく。
高低差のある売り場を演出するため、商品として販売している足場什器と組み合わせて設置した。

ラダーを使用し、メジャーがくるくると巻き付くようなイメージで構成。
サイズ感の比較を楽しめるよう工夫を凝らし、新商品のメジャーと絡めることで新たな売り場が完成した。

正確な測定には適さないものの、お客様が足を止め、ちょっとした会話のきっかけとなれば嬉しい限りである。
これにより、大宮店での買い物がより楽しい時間となることを願う。
    • D.F.Service 大宮店

 

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